2011/04/04

首位攻防!ミラノダービー

先週末、セリエA第31節の各試合がありました。
注目は伝統のミラノダービー、ACミランvsインテル戦。

特に今回は、首位ACミランをインテルがわずか2ポイント差で追う、優勝争いの直接対決。
シーズン前半の不調から追い上げてきた昨季王者インテルが、今季絶好調で首位を独走していた
ACミランを遂に逆転するのか、地元ミラノどころかイタリア中の注目が集まりました。


私はいつものようにバールで観戦。
モニターに近いカウンター席に陣取りました。
試合は夜20:45開始だったので、お酒も美味しい時間です!

普段は落ち着いたテーブル席も、この夜ばかりは大量のイスが運ばれ超満員。
フロアも通り抜けるスペースが無いほど多くの立ち見客で溢れ、熱気も最高潮!
ミラニスタ(ACミランサポーター)とインテリスタ(インテルサポーター)の舌戦もヒートアップ!


戦前の予想はインテル有利。
ところが、試合は意外な展開を迎えました。

開始わずか1分、ACミランが若きエース・パトのゴールで先制します。
浮足立つインテルはACミランに主導権を許し、ボールを回される展開。

後半9分、流れを変えたいインテルでしたが、ゴール前に飛び出したパトを倒してDFキヴが退場。
1人少ない10人となったインテルは、ACミランにいっそうスペースを与え、苦戦を強いられます。

それでも迎えた決定的チャンスをインテルFWエトーが外すと、バールのミラニスタは拍手喝さい。
その直後の17分、パトが2点目を決め、大歓声と踊り出すお客さんでバールは騒然となりました。

完全にインテルを圧倒するACミランは、試合終了直前にもFWカッサーノがPKを決めて、
バールはもはやお祭り騒ぎ。
私も含めたインテリスタは、一度も歓喜することなく失意のうちにバールを出ることになりました。


これでACミランはインテルとの勝ち点を+5ポイントに広げ、最大のライバルを退けることに成功。
一方、3位ナポリはラツィオに逆転勝利し、ACミランとの勝ち点差-3を堅持したまま2位浮上。
マラドーナやカレカが在籍していた1990年以来21年ぶりの優勝に望みをつなげました。

今季7試合を残して、優勝争いはACミラン(勝ち点65)、ナポリ(62)、インテル(60)の3チーム。
この中で直接対決を残すのは、残り2試合目でのナポリvsインテル戦のみ。
ACミランが断然有利ですが、最後まで何があるかはわかりません。


インテリスタの私としては、インテルの残り全勝とACミランの2敗という奇跡を信じるしかなく、
今回のミラノダービーはとても苦いものになりました…。

それでも、この特別な夜を今回もイタリアで迎えられたことは、とても幸せなこと。

毎年、家で観戦すれば近所のあちこちから歓声が聞こえ、街中のどこを歩いていてもスタジアム
さながらのバールや観戦パーティーで盛り上がる家々からの絶叫に出くわします。
路上からは人が消え、モニターの無いバールは閑散とするほど。
イタリア人のサッカーへの情熱を垣間見る夜でもあるのです。


もうすでに、多くのインテリスタが来季のミラノダービーでの雪辱を誓っています。
しかしまだ今季、両チームともコッパ・イタリア(イタリア杯)準決勝に進んでいるので、
決勝戦で対決する可能性もあります。こちらもぜひ注目してみてください!

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