2012/05/12

鉄板焼きパニーノ

先日、イタリア・プロサッカーリーグ“セリエA”の試合を、スタジアムで観戦してきました。
青空のもと、何万人という観衆の熱気を感じる解放感は、ファンでなくても楽しめるもの。
しかし、私がスタジアムに行く楽しみはもうひとつ。ここに珍しいパニーノがあるからです!

パニーノといえば、イタリアのバールや屋台の定番ファーストフードですね。
通常は、やや固いイタリア風のパンにハムやチーズなどの切り立ての具材を挟んで、
そのまま食べるか、トースターで温めてもらって食べることになります。

一方で、スタジアムの名物は「パニーノ・アッラ・ピアストラ」(Panino alla Piastra)。
鉄板焼きでつくるパニーノです。

焼きそばやお好み焼きをつくるような鉄板の上で、イタリア風ソーセージ・サルシッチャを焼き、
同じく鉄板の上で温めたパンに、タマネギやペペローニなどの炒めた野菜を挟んだもの。
仕上げに、ケチャップ、マヨネーズ、マスタードソースを好みでかけてくれます。

これが珍しい理由は、移動販売車でしか売られていないから。
この移動販売車を見つけるには、サッカースタジアムの他、郊外の広場や公園、青空市などに
行かなければなりません。

「鉄板で焼く煙や臭いが強いため、オープンスペースでしか作れない」という事情があるのでしょう。
もちろん、普通のバールではエスプレッソやワインなどのデリケートな香りの邪魔になるので
絶対に扱っていないし、いわゆるB級グルメのためリストランテにもありません。

特にサッカースタジアムの外で食べる鉄板焼きパニーノは格別です!
サッカーシーズンは秋から春先になるので、真冬の凍える寒さである場合がほとんど。
そこで食べる、温かくガッツリ食べ応えのある味は、サッカー観戦の腹ごしらえにはピッタリです!

観光巡りではなかなかお目にかかれないものですが、飾らない庶民的な味にこそ、
その国の美味しさが詰まっているというもの。ぜひ探してみてくださいね!

Panino alla Piastra

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