今年もいよいよカーニバルの時期が近づいてきました!
カーニバル(謝肉祭)は、イタリア語でカルネヴァーレ(Carnevale)といいます。
毎年1月から3月の間に行われますが、日取りは年ごとに違います。
それは、その年のイースター(復活祭)の日に関係しています。
イースター(復活祭)の46日前にあたる灰の水曜日(Mercoledì delle Ceneri)がキーワード。
灰の水曜日からイースター前日の聖土曜日(Sabato Santo)までの四旬節(Quaresima)は、
肉や卵を断つなど食事の節制や、娯楽・祝宴の自粛、祈り、悔い改めなどを行う、
カトリック教徒の節制の期間です。
その四旬節が始まる前に飲めや歌えのドンチャン騒ぎをするのが謝肉祭なのです。
ですから、灰の水曜日の前日、贅肉の火曜日(Martedì Grasso)を最終日として、それまでの
数日から数週間カルネヴァーレが派手に催されるのです。
今年の贅肉の火曜日は、3月8日。
この日まで、どんな小さな村でもイタリア中で派手なお祭りが続きます。
大きな都市では、仮装した人々の華やかな山車行列(Corsi Mascherati)が見られます。
からくり仕掛けの巨大な山車の上で音楽にのせてみんな踊り、その周りを仮装した観衆が
取り囲みます。時には山車からキャンディが投げられることもあり、それを奪い合う姿も大迫力!
それぞれの山車はひとつのチームで、優勝をかけたコンテストの作品でもあります。
一番気に入った山車にぜひ投票してみてください!
この時期イタリアを旅行された方は、カラフルな紙屑が路上に大量にまき散らされているのを
見たことがあるのでは…?
この細かい色紙(Coriandoli)をお店で買ってきて、子供たちが投げ合って遊ぶのです。
山車行列の会場などでは、道路一面を覆うほど積もることになり、圧巻です。
お店ではこの他、仮装セットが売られていて、子供にはドラゴンボールやNARUTOなど日本の
アニメキャラクターの衣装が大人気!
バールでは、カルネヴァーレ伝統のお菓子を用意しています。
代表的なものが、リボン状の揚げ菓子。地域によってたくさんの名前があり、キアッキエーレ
(Chiacchiere)、チェンチ(Cenci)、ブジエ(Bugie)などと呼ばれています。
ヴェネト地方のドーナツ菓子(Frìtole)や、ロマーニャ地方の揚げ菓子(Castagnole)など、
砂糖をまぶした揚げ菓子が多いようです。
カフェやホットチョコレート、ホットワインなどで身体を充分温めてくださいね!
真冬のお祭りはとても冷えますが、みんなと踊ってしまうのが一番かもしれません!
イタリアでの三大カルネヴァーレといわれているのが以下の3つです。
ヴェネツィア(Carnevale di Venezia)、ヴェネト州
ヴィアレッジォ(Carnevale di Viareggio)、トスカーナ州
イヴレア(Storico Carnevale di Ivrea)、ピエモンテ州
なかでもヴェネツィアは世界的にも有名ですよね。
伝統の美しい仮面をつけ優雅に歩く人々、幻想的な水上都市がさらに魔法にかけられたよう。
明日19日土曜日、サンマルコ広場でのワインの乾杯でヴェネツィアのカルネヴァーレは
始まります!
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