2012/03/03

バールのテイクアウト術

イタリアはすっかり春の陽気です。
大学生の卒業旅行シーズンということもあって、街ではたくさんの日本人旅行者を目にします。

リストランテでイタリアの味を楽しむ旅行者の方々も、バールにはあまり立ち寄らないことが
とても残念です。
バールにはもっと気軽に楽しめるイタリアの味、雰囲気があるのですが、不慣れなシステムや
イタリア語の難しさが大きな壁になっているのかもしれません。

気軽さ以上に、とても便利な場所でもあるのがバール。
時間のない観光客には、簡単にランチを済ませられるバールはきっと助かるはずです。
トイレを目的に利用してもいいですし、道案内や観光情報などを訊けるのも大きな魅力。

その中でも特に知られていないことが、「どんなものでもテイクアウトできる」ということ。
どのバールも「テイクアウト」の表示を出さないのは、それが当たり前だからなのです。

パニーノやペットボトルだけがテイクアウトできるわけではありません。
エスプレッソやカプチーノなどのコーヒー・ドリンクには専用の耐熱カップを用意していますし、
ボトルワインを買えば、後で簡単に手で開けられるようにコルク栓を緩めてくれる他、
プラスチックのカップも無料でいくらでももらえます。
ホテルに冷凍庫があるなら、ジェラートも専用容器でテイクアウトできます。
どんな料理もパックしてくれ、使い捨てのフォークとナイフももらえるのです。

天気の良い日は、広場のベンチや公園の芝生に座って食事をするのも、
とても気持ちの良いものです。
駅のバールでテイクアウトして、列車のなかで風景を眺めながら食べてもいいでしょう。
私は、夜の教会前の階段に腰掛けて友人と飲んだワインの味が、今でも忘れられません!

注文の際には、この一言を添えてみてくださいね。
「ダ・ポルターレ・ヴィア!」(da portare via!)
テイクアウトで!


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