2011/12/31

キアーヴァリの歴史的バール

リグーリア州キアーヴァリに行ってきました。
ここで育った友人の案内で訪れたのが、町一番の歴史を誇るバール「Gran Caffè DEFILLA」。
創業は1900年。イタリア歴史施設協会(Associazione Locali Storici d'Italia)に認定されている
文化的価値もある老舗です。

入口を入るとまず、広々としたバールスペースがあり、立ち飲み客で溢れる重厚なカウンターが
目をひきます。一目でプロフェッショナルだとわかるバリスタたちが、あくまでエレガントに接客
していました。
広い店内のその奥には、自家製ドルチェやジェラートを揃え、併設のエノテカには豊富な種類の
ワインボトルがずらり。

その先にティールームがあり、私たちはそこに座ることにしました。
どのテーブルもアンティーク調で、店内に流れるクラシック音楽は、耳障りにならない程度に
かすかに聴こえるだけ。まさに正統派の古典的バールです。


ここで友人が紹介してくれたのが、このバールで生まれた銘菓「キアーヴァリの微笑み /
ソッリーズィ・ディ・キアーヴァリ」(Sorrisi di Chiavari)。
リキュールのマラスキーノ酒で風味をつけたジャンドゥイア・チョコレートのスポンジを、
ブラックチョコレートでコーティングした、一口サイズのお菓子です。

目に留まったのは、「毎週土曜・生牡蠣 / 1個2.50ユーロ」と書かれたポスター。
生牡蠣にはレモンを絞って、白の辛口スパークリングワインと合わせるのがイタリア流の食べ方。
アペリティーヴォ(食前酒)の最も洗練されたサービスですが、今ではわずかな高級店でしか
見つけることができません。
この日は月曜日で食べることはできませんでしたが、ビストロも併設するバールならではの、
お酒に合う本格的な料理です。

お店の方々もとても親切でした。
上品なカメリエーレ(給仕)がテーブルで創業の歴史などを説明してくれ、
レジでは、ショップカードを尋ねると、気前良くポストカードまでくれました!

Sorrisi di Chiavari

キアーヴァリの町も素晴らしいものでした。
建物沿いに柱廊・ポルティコ(Portici)がどこまでも続く街並みは歩きやすく、
そこに並ぶ歴史的な建物や教会、アンティークなお店などがとても印象的。
ヨットハーバーからは、有名な夏のリゾート地、サンタ・マルゲリータ・リーグレの
宝石を散りばめたような夜景を、遠くに臨むことができました。

外国人の姿をほとんど見かけることがなく、つまりは古き良きイタリアの姿がそのまま残る、
そんなキアーヴァリの町を、ぜひ一度訪れてみてくださいね!

通りの両側に沿って続く柱廊・ポルティコ

Gran Caffè "DEFILLA"
Corso Garibaldi, 4 - Chiavari (GE)

0 件のコメント:

コメントを投稿