ショーケースには、すでに調理済みの惣菜やソース、たくさんの種類のチーズ、オリーブ、
サラミ、ハム、生パスタなどが並んでいて、量り売りで買うことができます。
私はワインに合う前菜をよく買っていきますが、特にここでしか買わないものは、サラミ・ハム類。
これらは切りたてが何より美味しく、立ち昇る芳香と柔らかい食感は言葉を失うほど!
スーパーで売っているスライス済みのパックは、決して買う気にはなりません。
私のガストロノミア活用法のもうひとつは、その場でパニーノをつくってもらうこと。
パニーノのメニューは一切ありませんが、裏にはパンも必ず置いてあるものです。
切りたてのサラミやハムと好みのチーズを挟んでもらったり、そこにソースをかけてもらったり、
ショーケースを見ながら自由自在に注文できるのです!
ある日のフィレンツェのガストロノミアでのこと。
パニーノに挟む具材に悩む私に、お店の人が代表的食材を一同に挟んだ「スペシャルパニーノ」
をつくってくれたのです。
中身は、生ハム、サラミ、ペコリーノチーズ、クリームチーズ、ドライトマト、グリーンソース、
クリームバルサミコ酢など、贅沢なほど具だくさん!
il panino speciale |
そして先日、同じフィレンツェのガストロノミアで、ショーケースの中にフランチェズィーナ
(Francesina)を発見しました。
牛肉と玉ねぎをトマトソースで煮込んだ、トスカーナ料理です。
味見させてくれた生ハムの高級品・クラテッロには目もくれず、このフランチェズィーナを
パニーノに挟んでもらうことに。
さらに一条のオリーブオイルをたらしてくれ、絶品のパニーノが出来上がりました!
もちろんこうした汁気のある惣菜は容器にも入れてくれ、フォークももらえます。
パンを別に頼んで食べる人も多いですよ。
la francesina |
どのガストロノミアでも、たとえカウンター越しに見えなくても、数種類のワインは必ず用意されて
いるもの。パニーノや惣菜に一杯の赤ワインを合わせるのが、イタリア流のランチです。
こうした最高級の特産品を使ったパニーノとワイン一杯で5.00ユーロ程度なのだから、
日本では考えられない安さ!
セットメニューが6.50ユーロするマクドナルドに、イタリア人は誰一人行かないのは納得です。
(イタリアのマクドナルドには観光客・外国人しかいないため、主に観光都市に数店舗あるだけ!)
バールにも、やや規模を小さくしたガストロノミア風のコーナーを設けたお店があります。
ここなら、より多くの種類のドリンクを合わせることもできるでしょう。もちろん食後の美味しい
エスプレッソも待っています!もし見つけたら、迷わず入りましょう!
旅行でイタリアを訪れる際も、ぜひガストロノミアを活用してみてください!
特に時間のないお昼はサッと済ませるのが一番!好きなものを好きなだけチョイスして、
世界で自分だけのオリジナルパニーノを作ってみてくださいね!
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